リワークとは「Return to Work」の略語で、
職場復帰を目指す患者様が取り組む
プログラムの総称です。
うつ病や適応障害などの精神疾患を原因に
休職されている方が対象となります。
”再発せずに働き続けること”を最終目標とし、
職場復帰後の職場定着と再発予防を見据えた
長期的な回復過程を
医療専門職がサポート致します。
復職に向けてサポートします
当院における
リワークプログラムの特徴
-
多職種のスタッフ
医師・看護師・心理士・精神保健福祉士・
作業療法士による手厚いサポート体制。 -
多彩なプログラム
多彩なプログラムを用意。
音楽療法やヨガなどの専任講師
によるプログラムもあります。 -
確かな実績
日本うつ病リワーク協会の施設会員
としての豊富な実績をもとに、
患者様に合わせた復職への支援を実施。
患者様に合わせた段階的な支援
「ステップアップ制度」について
(イメージ)
あいメンタルクリニックのリワークプログラムでは、ステップアップ制度を導入し復職を目指していきます。
担当スタッフと相談しながら、患者様の心身の状態に合わせて進めていきます。
復職後はフォローアップも実施しています。
毎週土曜日午前は再休職予防のための個人面談、午後は復職後の悩みなどをリワーク仲間と共有できる場をご用意しています。
さまざまなプログラムで支援します
リワークプログラムの内容について
当院では、日本うつ病リワーク協会によって
推奨されているプログラム形態に準じて、
再休職予防を最終目的とし、
働き続けるための病状の回復と安定を目指した
医学的リハビリテーションを行います。
❶ 個人プログラム
机上での作業を行い、集中力や作業能力の確認、向上を図ります。
- セルフワーク
- 課題レポートに取り組みます。休職の経緯を振り返り、外的要因について認識し、内的要因に目を向け内省を深めていきます。
- 創作活動
- もの作りを通して気分の安定を図る、集中力の向上を目的とします。同じ空間で興味や関心のあるものに取り組む個人活動や、年に数回季節イベントとしてクリスマスリースや風鈴に絵付けなどの集団活動も行います。
❷ 教育プログラム
疾病理解、症状の自己理解を主目的とし、
講義形式で実施するプログラムです。
- リカバリーワークブック
- 症状の安定を図り、その人らしく安定した生活を送ることを目的としたプログラムです。
- 認知行動療法ワークブック
- 認知行動療法を軸にこころの健康を取り戻すための知識に加え、休職期間中の有意義な過ごし方などを学ぶプログラムです。
❸ 集団プログラム
協同作業、役割分担、対人スキル向上などを
主目的とし、集団での効果が得られるプログラムです。
- うさぎコーポレーション
- 模擬会社「うさぎコーポレーション」を設定して活動に取り組みます。復職に向けて自身が抱える課題に取り組み、プログラムで学んだことを実践し、スキルを身に付け、復職への自信を高めていくことを目的とします。
- KIZKI
- 自己理解を深める参加型ミーティングです。
- 創作活動
- もの作りを通して気分の安定を図る、集中力の向上を目的とします。同じ空間で興味や関心のあるものに取り組む個人活動や、年に数回季節イベントとしてクリスマスリースや風鈴に絵付けなどの集団活動も行います。
- エンカウンターミーティング
- 会話を通して他者との出会い(ふれあい)と新たな自分との出会い(自己発見)を体験しながら、人間関係を築いたり深めたりする練習をしていきます。
- リワークエンカウンターミーティング
- 同じ悩みを持つメンバーと抱えている問題を共有することで、問題解決に向けて考えることができ、安心感や自己効力感を得ることができます。
❹ 心理プログラム
認知行動療法やグループカウンセリングなど、
特定の心理療法を実施します。
- エンカウンターミーティング
- 会話を通して他者との出会い(ふれあい)と新たな自分との出会い(自己発見)を体験しながら、人間関係を築いたり深めたりする練習をしていきます。
- リワークエンカウンターミーティング
- 同じ悩みを持つメンバーと抱えている問題を共有することで、問題解決に向けて考えることができ、安心感や自己効力感を得ることができます。
- 認知行動療法ワークブック
- 認知行動療法を軸にこころの健康を取り戻すための知識に加え、休職期間中の有意義な過ごし方などを学ぶプログラムです。
- リカバリーワークブック
- 症状の安定を図り、その人らしく安定した生活を送ることを目的としたプログラムです。
❺ その他のプログラム
軽スポーツや筋弛緩法などのリラクゼーションや、個人面談によるフォローアップを行います。
- リラックスヨガ
- アロマが香る部屋で、自律神経のリズムを整えます。ストレッチ、筋弛緩トレーニングや腹式呼吸法を行います。
- 卓球プログラム
- 対人交流を図りながら、体力の回復や向上を目指します。
- MUSICKING(音楽療法)
- 音楽を通して心身の状態を整えていくことを目的とします。音を聞くなどの受動的なもの、歌うことや楽器を奏でるなどの能動的なものを通して、脳の活性化、感情の表出、リラクゼーション効果があります。
- 復帰後フォローアップ
- 復職後も、再休職予防のために、現状を確認しながら個別で面談をします。
- WRAP
- 「いい感じの自分」を保ち、体調が崩れそうなときに乗り越えるためのプランを参加者と共につくります。
多くの方を支援してきました
当院のリワークプログラム実績
2018年5月開設
2022年4月より、日本うつ病リワーク協会施設会員
- 利用者総数
- 89名
- 一日の平均利用者数
- 7~13名
- 復職継続率
(6ヶ月以上) - 80%以上
- 平均利用期間
- 6ヶ月~1年
- 修了者の割合
- 97%
ご利用者の声
- 『休職前から対人交流や外出がうまくできなくなっていたが、センタースタッフの方はもちろん、通所者ともコミュニケーションを取れるようになり、みなさんに受け入れてもらえて本来の自分が取り戻せた。自分の考え方のくせが学べて自己理解でき、今までの生きづらさにも気付くことができた。』
- 『プログラムに参加して自己の改善に繋がったのはもちろんのこと、通所中仲間とコミュニケーションをとることによって色々なアドバイスや改善に必要なヒントなどを得ることができた。横の繋がりも増え勇気をもらった。』
- 『少しだけ楽観的になれた。無理をしないようになった。』
- 『精神的に不安だなと感じる時も時々あるが、立ち直りが早く悪化しないで過ごせている。』
- 『リワークを通して自分の生活を改善できた。仕事に復帰したあともストレス対処できているのはセンターのおかげ。』
- 『元の状態に戻るのではなく新しい自分に代わりましょう、という言葉が印象に残っている。』
- 『リワークを受けた後は、自分自身の心と体を大切にし、自分がどうしたいかを常に自分軸で物事を考えられるようになった。常に自分で判断し行動し失敗しても笑っている、そんな自分が好きになった。自分がわくわくすることに挑戦していきたいと意欲も出て、毎日楽しく感じている。』
企業の方へ
大切な社員・職員の復職の
お手伝いをします
昨今、メンタル不調によって休職される方は増加傾向にあり、社会問題となっております。
リワークプログラムはこのような休職者に対して実施され、プログラム利用者の80%以上が復職を達成するという成果をあげています。当センターにおいても2018年よりリワークプログラムを実施しており、その必要性を強く感じております。
休職に至ってしまうことは、企業側はもちろんのことメンタル不調を抱えるご本人様にも負担が大きいと考えられます。再発を防ぎ職場定着するため、復職に向けた支援を行うことで企業様にとっても大きな味方となっていきたいと考えております。
職場復帰までを円滑に進めるにあたって、リワークプログラム参加導入時に、ご本人様の同意を得たうえで企業でのご様子、休職期間等の情報提供をお願いしております。
プログラム参加後は、ご本人様の状況を書面や電話での経過報告も承ります。
最終段階となりましたら、復職の準備がどの程度まで進んでいるかを客観的に評価するシート(復職準備性評価シート)を作成し報告いたします。
また、ご希望により企業様・ご本人様・主治医・リワークスタッフ同席での復職面談も実施可能です。
専門機関としての支援実績をもとに、産業医・保健師・看護師・人事担当と連携し、スムーズで確実な復職支援をサポートいたします。